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宇奈月スパーランド


富山の観光地はいまひとつ

富山が誇るものといえばやはり自然である。とくに立山は素晴らしい。「立山黒部アルペンルート」を観光に訪れる人は年間100万人を超えている。そのほかには日本最深のV字谷を行く宇奈月の「トロッコ電車」、大伴家持と大仏で有名な「高岡」、風の盆とおわらで有名な「八尾」、世界遺産にも登録された五箇山の「合掌造り集落」が主な見所である。
マップ
富山には年間2460万人の観光客が訪れ、うち850万人ほどが県外の人だと言われている。金沢の観光客数が年間1150万人だから意外と観光客が多い。しかしながらその年齢層というとかなり上の人ばかり。自然の風景や歴史を訪ねる若者は少ない。若者たちが求めるものは「楽しい」観光だ。例えば遊園地。東京ディズニーランドがその代表とっていいだろう。全国各地から人々が集まってくる。その数なんと年間1700万人。最近できた「ディズニーシー」と会わせると2500万人の来園者数となる見込みらしい。僕の望みとしては富山にもこれだけの人を集めるものを作ってみたい。その場所として選んだのが宇奈月。他にはないネーミング。そしてそこにある「トロッコ電車」と温泉はかなりいい素材だ。あとはどう調理するかである。

宇奈月を拠点に

宇奈月は富山県でも大きな温泉街である。そこは山に囲まれた場所でいよいよ人が住めなくなるような険しい峡谷の手前にぎゅっと旅館・ホテルが集まっている。ここが「トロッコ電車」の始発駅となり、黒部峡谷の美しい景観を楽しみに年に60万人の人が訪れる。その後は温泉でゆっくりしていくというのがパターンとなっている。しかし若者の立場で考えるに風景と温泉のために遠くから遊びにいくだろうか?いやそれだけでは来ないと思う。だからといって宇奈月周辺に何かあるといえばやはり自然ばかり。マップ宇奈月を流れる黒部川は広い扇状地を作り、富山湾へ続く。しかし僕のちょっとしたアイデアが平野と海を一つの観光資源に変えるのだ。そのためにまず宇奈月を少しいじってみる必要がある。

アミューズメントパークが欲しい

名古屋に、正式には三重県だが、有名な温泉がある。「長島温泉」である。ここの温泉の目玉といえばやはり併設された遊園地だろう。「長島スパーランド」には世界最速・最高・最長のジェットコースターが最近出来て話題になった。他にも「ジャンボ海水プール」やショッピングモールもあり、温泉だけでなく誰にでも楽しめるアミューズメントパークになっている。もちろん僕も富山から何度か足を運んだことがある。遠くても行く価値がある「楽しみ」がそこにはある。そこでだ、宇奈月にもそのようなアミューズメントパークを作ってみてはどうだろうか?名づけて「宇奈月スパーランド」略してウナスパである。ところが宇奈月町は先ほど説明したように山に囲まれて狭く遊園地を作る敷地がない。しかしそこは逆に利用すべきだ。「ジョイポリス」という屋内遊園地が都会にはあるが、それを見本にするのだ。それから町全体を園内とみなし、旅館一軒一軒にひとつのアトラクションを置く。街と遊園地が一体になった新しいアミューズメントパークは話題を呼ぶことは間違いない。それから遊園地にジェットコースターは必需であるが、ここでトロッコ電車に目をやりたい。自然の山々をトロッコで猛スピードで走るのはさぞエキサイティングだろう。自然の山を用いたジェットコースターはおそらく他に類を見ないであろうからこれまた大きな話題となる。ちなみに名前は「トロッコパニック」。映画「インディージョーンズ」の気分が味わえる。これだけで宇奈月は大きく変わる。だが、まだひとつ足りないものがある。それが結局は1番大事なものだ。

食べる楽しみ

旅行先で1番楽しみにすることのひとつに「その場所でしか食べられない美味しいものを食べる」ことがあげられると思う。しかしながら富山で美味しいものといったら「米」とか「水」など「料理」としてはなりたたないものばかり。実際富山にはオリジナルな料理が少ない。ますの寿司も普通の食事処では出ない。そこにいけば手軽に食べられるものを観光客は望んでいるのだ。そこで何がいいか考えてみた。若者に人気があって、日本人が大好きなもの、そして憶えやすいネーミング。この3つをポイントにおきひらめいたのが「うなぎスパゲッティ」である!略してウナスパ!!うなぎスパゲッティ実際あるかどうか調べてみるとレシピは見つかったが一般的な料理とはなっていないようなので即採用。はやいとこ特許をとるべきだ。味もなかなかいけるらしい。うなぎを嫌いな日本人はいない。世界では年間20万トンのうなぎが消費されているがその半分は日本人が食べているのだ。うなぎといえば静岡県の「浜名湖」産が有名だがあれだってまだ110年の歴史しかない。うなぎの養殖事業はまだまだこれからと考えていいだろう。うなぎはそのほとんどが養殖であるが、うなぎの天然卵から育てているのではなく(まだ発見されていない)「シラス」とよばれる5センチぐらいの透明なうなぎを河口付近で捕らえ、池に放して育てているらしい。シラスと育てる水さえあればうなぎは育つ。そこで先ほどふれた富山湾に目をやってみよう。富山湾沖水深300メートルから近年「海洋深層水」が取水され始めた。ミネラルを多く含んだ水でこの水で魚を養殖する研究が始まっている。うなぎの養殖にはこれを用いる。さてウナスパに話を戻そう。まだ大事なものがある。それはスパゲッティの麺である。デュラム小麦のセモリア(粗引き粉)を用いた物がいいらしい。これを黒部平野で栽培してみてはどうだろう?小麦を本格的に育てているところを聞いたことがない。しかもここではスパゲッティ限定ときている。これは新しい地域イメージを形成することだろう。宣伝文句はいろいろあるだろうが「ウナスパ」が注目を集めるのは確実である。またひとつの料理が山(宇奈月)と平野(黒部)と海(魚津)を結びつけ、互いに発展していく。これは街づくりの理想形といえよう。

歴史を作る

日本で有名な温泉といえば「伊豆」である。毎年多くの人が訪れているがここも温泉だけでなく、他にいろいろな楽しみが用意されている。なかでも富山にないのが「文学」にふれる楽しみである。『伊豆の踊り子』といえば内容は知らなくても誰もが聞いたことがある。その作者川端康成は伊豆の湯ヶ島にある「湯本館」でそれを書き上げた。彼のほかにも井上靖や松本清張らも湯ヶ島の温泉宿で小説を書き上げている。人は「ここで歴史が生まれたのか。ここで傑作が生まれたのか。」という感動を「好し」とするものだ。そういう場所に身をおいていることがすごいと感じる生き物なのだ。この「感動」が観光の売りでもある。しかし富山を振り返ってみればなんにもない。いくら大伴家持がすごかろうと現代人には伝わらない。でも小説となるとずいぶんと身近に感じるものだ。想像であるが「ハリーポッター」が書かれた喫茶店もいつか観光スポットになるだろう。そこで一つの提案は、有名な作家を宇奈月に呼ぶことだ。そして大作が宇奈月から生まれたということになれば万々歳である。50年、100年と時間がたつにつれて観光客が訪れ、そのうちには博物館も建てられるようになるだろう。今は何もないかもしれないが、100年後には多くのものがあると想像し、動いていくことが大切だと思う。歴史がないことが問題ではない。歴史を作らないことが問題なのだ。ビジョンを持って行動すれば街づくりも成功するもだと思っている。


富山から若者が離れていく。
でもそれをわかっていながらなぜ止めようとしない。
なぜ東京から世界から人間を呼ぶ努力をしない。
富山には人を惹きつけるものは多い。
問題は料理の仕方だ。
料理は愛情。
楽しんでもらう精神だ。


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